My favorite Three Kingdoms

三国志に特化したコラムをやりたいという思いから開設しました。演義や正史に拘らず楽しみながらやっていきます。

2020-01-01から1年間の記事一覧

【連載28】嘆いても仕方ない

西暦189年に漢王室の皇帝が崩御し、まだ幼い皇帝が擁立されると、何もできない幼い皇帝を宦官(かんがん)が利用して我がもの顔に振る舞い、宮中の秩序が乱れていきました。 この事態に袁紹(えんしょう)が「宦官の振る舞いを鎮圧しなければ、神聖なる漢王室が…

【連載27】司馬懿の戦略から学ぶ

西暦234年、三国志のハイライトとも言われている五丈原の戦いでは、魏軍率いる司馬懿(しばい)と蜀軍率いる諸葛亮(諸葛孔明)が対峙しました。 この戦いに至るまでに、司馬懿は幾度も諸葛亮の作戦に嵌まり兵士達を犠牲にしてきましたが、対する諸葛亮も魏軍に…

【連載26】鶏肋(けいろく)

『鶏肋(けいろく)』という三国志の故事成語の由来については、以前【連載22】でも紹介させて頂きました。一部修正しておさらいします。 西暦219年、曹操は定軍山(ていぐんざん)の戦いで劉備と争っていましたが、諸葛孔明を配下に得た劉備の勢いに押されて苦…

【連載25】組織に属するメリットとは?

重要な業務や複雑な業務というのは、要領の良い優秀な人物に任される事が多いと思います。その方が上司も楽で安心だからです。もちろん新人や関係のない他の部署の人間にそのような業務を任せる訳にはいきません。しかし、安心して重要な業務を任せていた人…

【連載24】性格は変わらない

蜀の君主である劉備と共に、30年以上に渡って連れ添ってきた臣下に関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)という人物がいました。彼等は、お互いに義兄弟の契りを交わすほど深い絆で結ばれていて、幾度となく困難を乗り越えてきました。関羽は義に厚く、張飛は陽気な…

【連載23】未曾有の事態

2020年の日本は、新型コロナウィルス感染拡大という歴史上経験した事のない未曾有の事態に陥っています。東大京大、早慶等の一流大学をトップクラスの成績で卒業した超エリート集団の官僚でさえ、これまでの前例が無い為に何が最善の策なのかわからずに手探…

【連載22】社長に嫌われたらお終い

曹操に仕えていた人物に、楊修(ようしゅう)という文官がいました。彼はとても頭の良い人物で、その才能を曹操に気に入られて採用されました。ところが、頭の回転が早過ぎるというのは良くないのか、あまり場の空気が読めない人なのか、そもそも彼の性格なの…

【連載21】食べ物の恨みは恐ろしい

『食べ物の恨みは恐ろしいと』という言葉があります。例えば、おやつ用に食べる為に冷蔵庫に入れておいたチョコレートのお菓子を、勝手に家族に食べられてしまい、それを何ヶ月経っても忘れられなかったという方もいるのではないでしょうか?人間にとって食…

【連載20】ベッキー氏と川谷絵音氏の件

相変わらずですが、芸能人のスキャンダルが後を絶たない気がします。昔は、テレビに出ている人達に憧れていた時期がありました。もちろん今でも素敵だと思う俳優さんや女優さんはいますが、最近ではテレビを観る時間もめっきりと減り、わざわざ芸能人のスキ…

【連載19】呉下の阿蒙にあらず

私は建設業界に勤めているのですが、以前から職場の上司にスキルアップとして国家資格の勉強を勧められています。その資格は、今の業務を遂行する上で決して必須ではありませんが、実務だけでは得ることが難しい知識を増やすことで自己啓発にもつながりまし…

【連載18】劉備の部下掌握法

劉備の部下掌握法について考察をしてみます。 『魏』を建国した曹操は宦官(かんがん 皇室のお世話をする去勢された男性のこと)の孫ではありましたが、官僚出身という事もあり、天下取りに乗り出した時点ではそれなりに恵まれた身分でした。また『呉』の孫権…

【連載17】ライフプラン

最近は、これからのライフプランについて考えていく必要性を感じています。 本来ならば、早くから考えておくべきなのかもしれませんが、日常の生活を過ごしている中では、なかなか意識できないものです。また、考えていたとしても、実際には自分が思い描くよ…

【連載16】相手のイメージ

学生での新学期の時や、就職して新しい職場に来た時、もちろんそこから新しい人間関係が始まります。 初対面で、最初はお互いの事がよくわからないので、相手もそれなりに気を遣ってくれたり、緊張感を持って接っしてくれる人が多いのですが、やがて一緒に居…

【連載15】英語長文問題のコツ

三国志の『魏』を建国した曹操は戦の天才と言われていました。配下にも有能な軍師を数多く抱えており、彼等の献策を取り入れながら状況に応じて水攻め、兵糧攻め、無血開城等、あらゆる方法を駆使して様々な群雄を打ち破ってきました。 その名を挙げてみると…

【連載14】曹操の部下掌握法

曹操の部下掌握法について考察をしてみます。 三国志で最大の勢力を誇った『魏』を建国した曹操ですが、彼は元々官僚の出身という影響から、徹底した能力主義の政策を行なっていました。 当時の中国は、『儒教』という孔子の教えが絶大的であり、簡単に言え…

【連載13】面接官の採用判断基準

とある記事を読んでいますと、就職における採用面接官が新入社員に対して特に重視している点は何かという事が記載されていたのですが、それによりますと、 ① コミュニケーション能力 ② 主体性 ③ 協調性 以上の3点が挙げられていました。 私のような、そこそ…

【連載12】孫権と周瑜の部下掌握法

三国志の呉の君主である孫権と、その参謀を務めていた周瑜(しゅうゆ)の部下掌握法について考察をしてみます。 まず周瑜ですが、彼は孫権のお兄さんで呉の二代目の君主であった孫策という人物と深い親交があり、周瑜と孫策は苦楽を共にして、呉の国の礎を築い…

【連載11】三国志武将列伝 魏延文長 (蜀)

魏延は勇猛な武将であり、蜀の君主である劉備には凄く気に入られていて、名実ともに劉備の義兄弟の関羽や張飛、また趙雲に並ぶ武将でした。 しかし、学者肌の諸葛亮とはどうも肌が合わなかったようです。 特に、諸葛亮の片腕だった幕僚の楊儀とは、常日頃か…

【連載10】偉大なる人物の共通点

世の中には、マイケルジャクソン氏や尾崎豊氏、そしてアップル社のスティーブ・ジョブズ氏など、亡くなられてからもなお、現代の人達に影響を与え続けている人物がいます。 『死せる孔明生ける仲達を走らす』という言葉があるのですが、そのような人物を喩え…

【連載9】プロゴルファーの名前

プロゴルファーに小田孔明という選手がいます。私もスポーツニュースを見て名前は知っていました。 小田孔明選手の名前の由来ですが、お父様が三国志のファンで諸葛亮孔明にちなんで『孔明』と名付けたのだそうです。 また、プロゴルファーの片山晋呉選手の…

【連載8】フライデーオベーション

新型コロナウィルス感染者への対応にあたる医療従事者に感謝の意を表すという事で、毎週金曜日の正午に医療従事者に向けて拍手をしようという取り組み(フライデーオベーション)が行われているという事を最近知りました。 それを見た時、私は職場での忘年会の…

【連載7】三国志武将列伝 張遼文遠 (魏)

魏の曹操の部下であり、三国志屈指の豪傑とも言われている武将です。なかでも西暦215年『合肥の戦い』で張遼は、呉の孫権率いる約10万人の軍勢を、僅か7000人程で撃破するという大活躍をみせ、そのあまりにもの凄まじさに、呉に住んでいる人達が「張遼が来る…

【連載6】緊急事態宣言

新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が延長される事になり、特に自営業者や飲食業、パチンコ業界などは厳しい対応を迫られています。 特にパチンコ業界は、一部のお店で要請に従わずに営業を続けているという事で問題になっているようです。 休業…

【連載5】三国志を学ぶ目的

三国志とは、群雄割拠の状態から曹操の「魏」孫権の「呉」劉備の「蜀」が勝ち上がり、さらに凌ぎを削る物語。 では何故、曹操、孫権、劉備の三名があの戦乱の中を勝ち抜いて自分の国を立ち上げる事ができたのでしょうか? ① 目まぐるしく状況が変化する中、…

【連載4】前職場の製造責任者

倒産した前職場では、M本部長という方が製造部門の責任者をされていました。 私は基本、上からの指示に対しては素直に従い、自分の意見があっても飲み込んでしまう事が多いのですが、このM氏とは何度か言い合いになりました。 当時設計部門だった私が、顧客…

【連載3】三国志の概要

三国志をご存知の方は今更かとは思いますが、三国志の概要について、簡単ではありますが説明をします。 時は今から1800年前の紀元3世紀、つまり西暦200年前後、日本では邪馬台国の卑弥呼の時代に、中国では漢という王朝が支配をしていました。 やがて、その…

【連載2】こんな時には三国志を

現在は新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言で、自粛生活を余儀なくされています。 窮屈な思いをされている方が沢山いらっしゃるかと思いますが、そんな今こそ三国志に親しむ絶好の機会です! 小説、ビジネス書、漫画、ゲーム、ドラマなど、どの媒…

【連載1】社会の厳しさに直面し、三国志に傾倒する

私は1975年生まれの関西人です。 大学を卒業し、1999年4月に社会人デビューをしました。 当時は就職氷河期と言われていた頃でしたが、 私は無難に電子機器のメーカーに内定を頂きました。 「案外、何とかなるもんだな…フッ」その時私は、社会人なんて学生の…