My favorite Three Kingdoms

三国志に特化したコラムをやりたいという思いから開設しました。演義や正史に拘らず楽しみながらやっていきます。

【連載3】三国志の概要

三国志をご存知の方は今更かとは思いますが、三国志の概要について、簡単ではありますが説明をします。

時は今から1800年前の紀元3世紀、つまり西暦200年前後、日本では邪馬台国卑弥呼の時代に、中国では漢という王朝が支配をしていました。

やがて、その漢王朝の政治が乱れ、黄巾族という宗教団体が世直しを目的に漢王朝を倒そうと反乱を起こしました。

漢王朝は「こりゃいかんぞ!」という事で、全国各地に散らばる群雄(英雄達)に助けを求めて、その黄巾族を鎮圧しますが、既に腐敗した漢王朝に国をまとめる力は無く、各群雄が漢王朝に代わって天下を取ってやろうと中国大陸全土にまたがり戦乱を繰り広げます。

この状態を群雄割拠と言います。

この群雄割拠の状態が20年以上に渡って繰り広げられた後、中国大陸は三つの勢力に絞られて、やがてその勢力は「魏」「呉」「蜀」という国家を立ち上げます。

最大の勢力を誇ったのが、宦官の孫で官僚出身の曹操が立ち上げた「魏」という国

次に、先代の父親(孫堅)と長男(孫策)が土地や人材の基礎固めをし、それを受け継いだ孫権が立ち上げた「呉」という国

そして、庶民の身分で人脈ゼロの状態から這い上がった劉備が立ち上げた「蜀」という国。

この三つの国家がその後も天下統一をかけて戦乱を繰り広げます。

ところが、いづれの国も天下を取る事はできず、やがて「魏」が、曹操配下の司馬一族が立ち上げた「晋」という国に乗っ取られてしまい、その「晋」が最後に「呉」を滅ぼして天下を取り、三国志は結末を迎えます。

その間約100年という事もあり、三国志はちょうど人の一生分とも言われています。