【連載5】三国志を学ぶ目的
三国志とは、群雄割拠の状態から曹操の「魏」孫権の「呉」劉備の「蜀」が勝ち上がり、さらに凌ぎを削る物語。
では何故、曹操、孫権、劉備の三名があの戦乱の中を勝ち抜いて自分の国を立ち上げる事ができたのでしょうか?
① 目まぐるしく状況が変化する中、決断を迫ら
れても冷静になって判断をする。
② 的確に素早く指示を出す。
③ 部下を掌握して強い組織を作る。
④ たとえ失敗をしても、それを糧にして次に活かす。
特に、④の項目が何より重要であると私は考えます。
私は、突発的な出来事に対しての決断や状況判断が遅く、また交渉事も非常に苦手なのですが、それは自分自身がどうしたいのかを考える以前に、相手に対して気を使い過ぎたり、相手の顔色を伺っているうちに、徐々に自信を無くして不安に駆られてくるからでした。
私は何か行き詰まる事があると、三国志を手に取り、これまでの過去の自分を振り返ります。
「どうして私は、あの日、あの時、あの場面で、あの一言が言えなかったのか。あの行動が取れなかったのか…」
2度目の倒産で失業し、ある企業の面接に行った際に面接官から「うちの会社はねえ、イチローや松井秀喜レベルの人材しか興味無いんだよ。正直に言うと君、期待外れなんだよ。」と一方的に言われ、何一つ自分をアピールできずに屈辱を飲み込んだあの日。
再婚に向けて何度も足を運んだ婚活パーティーでは、何一つ芸が無いにも関わらず、お気に入りの女性の前で良い所を見せようと試みるも、毎度のように滑りまくり、オタオタしている私をよそ目に、すかさず横から割って入る男にあっさりと女性を持って行かれ、帰り道にいつも自分を責めていたあの時…
「もし曹操や孫権、劉備が同じ状況ならば、その時どう思い、どう考え、いかに行動し、もし失敗をした場合には、どう次への糧にしたのだろうか。。」
そんな気持ちになって何度も三国志を読み返して、自分が次に取るべき行動のヒントを頂いています。
自分が置かれた状況を把握し、その状況を思い浮かべながら三国志を読み返すと、必ず何かしらのヒントを与えてくれると信じています。
現在は、しがない中小企業の会社員ではありますが、自分の仕事を持ち、また将来を共にする素敵な女性と交際する事ができて、今ある自分の幸せに感謝をしています。
あなたにとって三国志とは何ですか?と問われれば、私は迷わず「人生の教科書」だと答えます。